代表あいさつ

はじめまして。介護ぷらすの代表 山川 仁（やまかわひとし）と申します。今回、当サイト「仕事と介護の両立支援」にお越しいただきありがとうございます。

私は2004年３月より介護の仕事に関わってきましたが、それ以前は警備会社の営業マンをしていました。

学生時代にマクドナルドでアルバイトをした経験から『将来、人に喜んでもらえる営業の仕事がしたい』と決めていましたが、どの業種で営業をしたいのかが決まっていなかったため、一番初めに内定をもらった警備会社に入社。

その後3年ほど社会経験を積みました。そんな中、上司から『介護サービスを提供する会社を作るから一緒にやらないか』と声をかけられ、立ち上げスタッフとして前職で管理者を務めていた訪問介護事業所に入社しました。

しかし、当初は『介護保険ってどんな制度？』『どういう人が利用できるの？』『ケアマネージャーって誰？』ということもわからない状態でした。つまり、介護保険のサービスを始めて利用する人と全く同じ状況だったのです。

当然、これでは誰からも頼りにされない存在です。

はじめの一年間は、知り合いからの依頼ばかりで相談件数も10件ほどでした。ひと月で考えると、１件にも満たない散々たる状況です。

これでは事業所としての運営もままなりません。それに、知り合いからの依頼しかないというのは、介護事業所として存在していないのと一緒です。いかにして頼られる存在となれるのか、毎日考えながら足りない所を改善していきました。

初めは知らないことばかりで、相談者の質問に戸惑うことも多くありました。しかし、答えられなかった質問は、自分なりの答えを必ず出すよう努めてきました。書籍で調べたり、専門の方に聞いたりと。そうこうしていると、点と点が線になるという感覚で、いろんな出来事がスッと理解できるようになりました。

とは言っても、知らない事は尽きないもので、相談者が増えるごとに調べることは増えていく一方でした。この調べごとは、私が成長していく上では欠かせないものですし、知っていることがどんどん増えていくのは純粋にうれしいので、現在でも楽しみながら学んでいます。

これまでの経験から感じたのは、今後どんなに介護技術が進歩したり、介護用のシステムが開発されても、介護の中で大事なところに関わるのは、やはり『人』だということです。この事は、未来永劫変わりません。

そして、前職の訪問介護事業所での経験を活かして2011年11月に「介護ぷらす」を設立。

介護ぷらすは、福岡県北九州市を中心に2011年11月より、利用者（介護が必要な方）の心身の状況に合った事業所（ケアマネジャーや老人ホーム）の紹介や介護でお悩みの相談者（利用者を介護する家族）に対してアドバイスを行うサービスを実施してきました。

常に、介護でお悩みの方を総合的にサポートできるようにと自分磨きを怠らず『山川に相談して良かった！！』と思ってもらえるよう取り組んで参りました。

その中で感じることは、「誰に介護のことを相談すればよいかわからない」と悩まれている方々がまだまだ沢山いらっしゃるということです。

当相談窓口に相談される方の中には、介護制度の仕組みや介護サービスや事業所などの情報の集め方を知らないがゆえに家族だけで介護を抱え込んでしまっているケースも少なくありません。

特に、家族が仕事と介護を両立している場合には「介護サービスを上手に活用できるかどうか？」という点が介護離職を防ぐために重要なポイントになってきます。

また企業においても、「育児」とともに「介護」を抱える社員に対して休業制度などの制度を整える動きが進んでいます。しかし、育児と同じように休業制度を設けるだけでは十分とは言えないのが現状です。

なぜなら、育児は休業制度をいかして実際に育児をおこなうための期間として確保されていますが、介護は介護をおこなうための制度ではないからです。

介護休業や介護休暇制度は、「仕事と介護両立するために体制を整える期間」として設けられています。そのため、休業中に必要な情報を迅速に集めて、介護サービスを活用しながら仕事に復帰できる環境を整える力が必要です。

ところが、介護制度のことを正しく知らずに動き出してしまっては時間もかかる上に誤った選択をしてしまって復帰後の仕事にも悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。

したがって、企業が行うべき両立支援には「いざという時に介護制度を上手に活用できる社員教育」や「介護休業者や仕事と介護を両立している社員に対してのアフターフォロー」が欠かせません。

しかし、介護経験のない担当者では知識や情報にも限界があります。

また、企業の規模や職種によっては休業制度や支援制度も異なります。そのため、より介護の現状や介護現場の情報を知る人間が必要になるのではないでしょうか。

そこで、「介護ぷらす」では企業向けの仕事と介護の両立支援事業を立ち上げました。

これからは介護に悩む人からの相談を待つだけではなく、仕事と介護の両立に悩む人に対して積極的に必要な情報を発信していけるように企業と力を合わせていくことが必要なのではないかと考えたからです。

今後は、介護に悩む方や介護離職に悩む企業のお手伝いができればと思っております。